現在、愛知県尾張旭市のギャラリー龍屋で開催中のタツコン2015にて作品展示中です。
タツコンは数年前から出したい出したいとは思っていたのですが、今回ようやく参加することができました。

その存在は知っていながらも
『龍屋ってクリマで着物きてた怖そうな人たちでしょ?』
から始まり、
『私はアーティストじゃないし』
『商品の量産で忙しいし』
と、対外的な理由から徐々に内向的な理由に変化はしていきましたが、
結局のところ毎年『出す』という決断には至りませんでした。

それが今年になって量産の忙しさは今迄以上にも関わらず、今回こそ出そうと思ったのは、
何か色々とタイミングよいなって思ったからだと思います。
来年3月に名古屋で日本蒸奇博覧会があります。
そこに向けて秋冬の細かいイベントは全てエントリーしていないため長スパンで準備時間があったのが大きかった。
毎晩、部品を少しずつ作りながら大作を仕上げるのが昔からやりたかったんです。

前置きが長くなりましたが、
7月から細々と作り続けていた作品がタツコン搬入当日に無事完成し、現在展示中です。

『The Other Sun Don't Rise』




《技術面的な解説》
作ったのは簡単に言えばクォーツ式日時計。
いつもイベントで作って売っている木製歯車時計同様に木で歯車で作ってクォーツ式の時計とし、
その動力の一部を24時間で1回転する回転軸にして取り出してLEDで点灯する太陽を駆動しています。
太陽LEDも時計のステッピングモーターも1つのマイコンATiny2313で制御しています。
ATiny2313のプログラム容量は2048バイトですが、今回の制御プログラムは2042バイトとギリギリでした。
ギリギリ収まったのではなく効率化や機能削除で収めた感じ。
照明は徐々に照度が変更する日の出日の入りをPWM制御で表現し、回転とずれないようにリセットセンサーを組み込んでいます。


《アートな解説》
昔地球が平らでまだ日時計を使っていた頃、
地底の住人は水晶(クォーツ)を発掘して時計をつくり、正確な時間に太陽を地上に送り出していた。
地上の住人は地底の住人の努力はおろか存在すら知らなかったが、
毎日規則正しく登る太陽に神の存在を感じていたようだ。
という世界観を表現しています。

普段あたりまえと思うような事でも、世界のどこかで誰かかががんばってくれてるんだよ。
って思いで作りました。
タイトルの『The Other Sun Don't Rise』直訳すると『もうひとつの太陽は登らない』は
太陽と時計を繋ぐ円弧のアームの逆側の、太陽と同じ形の球のことです。
当初、非力な時計モーターの動力では太陽を登らせることができず、
太陽とは逆側にカウンターバランスをつける必要が出たとき、
「おぉ、まさにコレのことだよ、誰も気づかないかもしれないけど、これがないと太陽登んないよ。」
と感動し、タイトルとしました。


本来は当然24時間で1回転する日時計ですが、
タツコン会場では特別に100秒で1回転する高速モードで運転中です。
ぜひ、動く姿を観にきてください。

ギャラリー龍屋 タツコン2015

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